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天候に左右されず ICT活用で新鮮葉野菜生産へ 石垣島に植物工場完成

ICTを活用した水耕栽培システムで葉野菜を生産する石垣島植物工場=3月29日、石垣市真栄里

 【石垣】石垣島で新鮮な葉物野菜の安定生産・供給を図るために整備された石垣島植物工場のお披露目式が3月29日、工場を運営する黒島組(石垣市、黒嶋克史社長)の敷地で開かれた。ICT(情報通信技術)を活用した栽培システムやノウハウを持つ沖縄セルラーアグリ&マルシェ(那覇市、國吉博樹社長)の協力を得て、市民や観光客に安定した価格で葉野菜を供給できる体制づくりを始動させた。

 夏場の強い日差しや高温に加え台風襲来も多く、石垣島は葉物野菜の安定生産に向かない環境にある。そのため供給を島外に依存しており、生産状況によっては価格が高騰する。

 島内生産による価格安定化に向けて、石垣市は「石垣島植物工場整備事業」を公募し、黒島組が受託した。事業費は約4200万円で、内閣府の沖縄離島活性化推進事業の補助金を活用した。工場は2月27日に完成した。

 植物工場の延べ床面積は99平方メートルで、長さ7・5メートル、幅1・3メートルの栽培スペースを6段備えた栽培棚を3本設置した。日産はレタス換算で約350株(25キロ)。現在はフリルレタスとリーフレタスを栽培しているが、葉野菜であれば工場で生産可能だという。

 黒嶋社長は「LED(発光ダイオード)を使うことで天候に左右されずに安定的に生産したい」とあいさつした。中山義隆市長は「野菜工場の技術やノウハウが島内で普及し、確立できるよう協力体制の構築を図りたい」とした。