半年間で11資格取得へ支援 若者対象に沖縄・うるま市 ガス溶接やクレーン運転


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 うるま市は沖縄産業開発青年協会と提携し、建設業界への就職などに役立つ資格取得の助成をする「若者就業支援プログラム」を始めている。うるま市に住む15~30歳が対象。ガス溶接特別教育講習や小型移動式クレーン運転技能講習などを受講でき、約半年間のプログラムで11資格を取得できる。費用の助成を含めた同協会との提携は、県内ではうるま市が初めて。

若者の就職支援で提携するうるま市と沖縄産業開発青年協会の関係者=19日、うるま市役所

 通常、沖縄産業開発青年協会で実施している技能講習の受講料は約65万円かかるが、プログラムの受講生は市の助成を受け、家庭の収入に応じて無料か半額で受講できる。

 市内の若者の就労機会を広げることが目的で、若年層の失業率改善を狙う。

 同協会の吉川浩正理事長らは19日、うるま市役所に島袋俊夫市長を訪ねた。

 吉川理事長は「いい人材を育て、建築業の人手不足解消に貢献したい。産業振興にもつながる」と語った。島袋市長は「人材育成は我々の責務だ」と話した。

 今回のプログラムは9月14日までで現在8人の若者が受講している。受講生は期間中、技能や技術を身に付けながら社会人としての規律や協調性を学んでいく。

 市商工労政課の担当者は、市内の若者の就労機会が広がることに期待を寄せている。講習終了後は、確実に就職につなげたい考えだ。同課は今後、10月から始まる後期プログラムの募集もする予定。

 問い合わせは、うるま市商工労政課雇用推進係(電話)098(923)7634。