辺野古弾薬庫建て替え進む 「機能強化」指摘も


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建物建て替え工事などが確認された米軍キャンプ・シュワブの弾薬庫敷地(手前)。付近には活断層の存在も指摘されている=23日午前11時45分ごろ、名護市辺野古(小型無人機で撮影)

 【名護】沖縄県名護市の米軍辺野古弾薬庫で、建物の建て替えなど改修工事が進んでいる。本紙は23日、小型無人機で撮影し、少なくとも施設2棟の工事を確認した。2014年作成の米海兵隊文書「自然資源・文化資源統合管理計画」は「13の弾薬庫を取り壊し、12の新たな弾薬庫と武器の組み立て区画とする。未開発地を含む大規模な土木工事が必要だ」としている。

 弾薬庫から新基地建設予定地の海上にかけた付近には活断層があるとの指摘が専門家からある。新基地完成後は米軍機の飛行が生じるが、弾薬庫は米軍の定める「高さ制限」に抵触する。

 沖縄防衛局は「工事は既存の弾薬庫を建て替えるものであり、新たな機能を追加するものではない」としている。一方でヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「トランプ米政権は小型核の配備を公言している。基地機能の強化に加え核兵器貯蔵に向けた準備ではないか」と指摘した。