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平成を駆け抜けてきたHY 新しい時代の沖縄はどうあってほしい?

HYの(左から)新里英之、名嘉俊、仲宗根泉、許田信介、宮里悠平

 バンド「HY」は、うるま市東屋慶名出身のメンバーが、2000年に結成した。メンバーは新里英之(ボーカル・ギター)、名嘉俊(ドラム・ボーカル)、許田信介(ベース)、仲宗根泉(キーボード・ボーカル)、宮里悠平(ギター)の5人。HYは5人が高校在学中に誕生した。沖縄を拠点に全国各地や海外でのライブ、テレビ出演など幅広く活躍し来年、活動20周年を迎える。新元号「令和」の始まりを前に「平成」を駆け抜けてきたHYに、これまでの歩みと今後の展望を聞いた。 (聞き手 関口琴乃)

―HYにとって平成はどんな時代だったか。

 名嘉俊 HYにしかできないことをずっとしてきた。平成は悲しいこともうれしいこともあった。特に東日本大震災は自分たちの作詞作曲に影響した出来事だった。

 新里英之 もっと時代がたつとHYの曲も「平成っぽい」とか言われるのかな。

 名嘉 平成の音楽はこれからの基準になるんじゃないかな。ビジュアル系がきてヒップホップがきて、ミクスチャーがきて、時代の入れ替わりを30歳半ばで分かった。自分たちがバンドを始めたというのもあって、ぎゅっと詰まった時代だったと思う。

―日本や沖縄の音楽シーンはどのように変化したと感じるか。

 仲宗根泉 音楽の機材や聴く方法が変わった。CDを買わずに曲をダウンロードして聴くようになった。今後データ化が進んでも、自分たちはアルバムを出して手に取れる物を作りたいし、届いたらいいと思う。

 宮里悠平 自分たちが音楽を始めた頃よりも情報量が多く充実している。動画があって世界の人が見られる環境があるから、いろんなジャンルが生まれてくるんじゃないかな。

 名嘉 沖縄は離島県なので「(以前は)県外に出てやる!」という世代だったけど、これからは上京せずに世界に行く人もいると思う。自分たちにはBEGINさんなどすごくすごく尊敬する先輩がたくさんいるけれど、後輩も続いてほしい。令和に沖縄を引っ張る後輩に期待している。

―令和はどんな時代であってほしいか。どんな沖縄になってほしいか。

 仲宗根 沖縄は観光客が増えて観光資源もあるから盛り上がることはいいけれど、残す物を忘れてはいないかなと思う。沖縄に住んでいる理由の一つは自然があるから。自然は人間には作れない。沖縄に生まれた人として守っていきたい。

 許田信介 取り戻す作業は大事だと思う。(海岸は)埋め立てられ、サンゴの白化も進むし、そういう活動に関わっていきたい。

―20周年に向けての意気込みを。

 許田 フェスもありアルバムも出す。秋にはツアーも始まる。

 新里 19年目にベスト盤を出したのは、20周年はオリジナルで祝いたかったから。昨年、ベストアルバムでツアーを回り、活動に自信を持った。この大きい自信を持って、HYの5人にしか作れない音楽をたくさんの人に届けたい。

 名嘉 ローカルもグローバルもテーマにしたい。「HYは、マングース並みに近くにいるよ」と地域密着型を目指したい。

 仲宗根 やりたいことや課題をみんなで話し合いながら挑戦している。今までと変わらず、ライブなどの仕事を丁寧にやっていきたい。

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 沖縄テレビが6月8日、毎週土曜午後5時放送の「HYゴーゴーゴーヤー」で、琉球新報とのコラボ企画を放送する。

 HYは、5月25日に琉球新報ホールで開催する「琉球音楽祭 第3弾~オキナワンロック&ポップス~」にも出演する。