沖縄の土で織部焼 独特の風合いの食器や花器など100点 7日まで本部町でアトリエ展


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作陶について「土を触っているうちにいろんなイメージが湧いてくる」と話す和田伸政さん=4月27日、本部町山里

 【本部】沖縄県本部町在住の陶芸作家・和田伸政さん(65)の「アトリエ展」が、同町山里の「南山窯」で開かれている。登り窯で焼いた織部焼作品を中心に、食器や花器、オブジェなど約100点が石造りのアトリエに並ぶ。5月7日まで。

 和田さんは三重県出身。沖縄の土が気に入って2006年に移り住み、南山窯を開いた。名護岳周辺や沖縄本島中部の土を使った作陶を続けている。

 和田さんは「沖縄の土は焼き方によって朝鮮半島や山口県萩の土でしか出ない赤い斑点『御本(ごほん)』が現れる。その珍しさに引かれた」と振り返り「今回は、釉薬(ゆうやく)などによって沖縄の焼き物にない風合いが出せる織部焼に焦点を当てた。石の建物との調和も楽しんでほしい」と話した。

 観覧無料。午前11時~午後4時。問い合わせは和田さん(電話)090(3151)6886。