【中国時報】富豪の相続税を台湾中部に配分 58億円、「納税で国に貢献」


社会
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 台湾大手のタイヤメーカー「正新ゴム工業」の創業者で3月15日に亡くなった羅結氏の相続税20億元(約72億円)のうち、16億元(約58億円)が台湾中部の大村郷に配分される見込みだ。9年前に続き、2回目となる寒村の大型税収に注目が集まっている。

 2000年に羅結氏の妻・羅黄葉さんが死亡した際、同村には相続税のうち、10億元(約36億円)が配分された。村は農業普及センターを建設し、全村民約3万6千人全員に最大保障額50万元(約180万円)の傷害保険を掛けた。

 羅氏は米ビジネス誌フォーブスで台湾第6位の富豪にランキングされたこともある著名人。生涯にわたり、「納税で国と故郷に貢献する」ことを旨としていた。羅氏の遺体は遺言により、彰化市の公営墓地に埋葬された。