【名護】沖縄県名護市の渡具知武豊市長は4月22日、今年1月に心肺停止となった60代の同僚職員に適切な救命措置をしたとして、市教育委員会文化課市史編さん係嘱託職員の大嶺真人さん(40)と平貢さん(50)に感謝状を手渡した。
市によると1月22日、沖縄自動車道許田IC付近を移動中の車内で市教委の60代男性職員が心肺停止状態となった。同乗していた大嶺さんと平さんは車を路側帯に止めて男性を車から下ろし、119番通報した。消防の指示に従いながら心臓マッサージなどの救命措置をして、駆け付けた救急隊に引き継いだ。男性職員は蘇生し、3月に退院して職場に復帰した。
2人は「(こうした状況に)遭遇しないのが一番だが、もしもの時に備えて自動体外式除細動器(AED)の使用法などを学びたい」と話した。渡具知市長は「なかなかできない経験だと思う。ぜひ周りの人たちと体験を共有してほしい」と呼び掛けた。