怒るニュースほど冷静に　モバイルプリンスの知っとくto得トーク［108］

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4月19日、東京池袋の路上で87歳の男性が運転する乗用車が暴走し、3歳の女の子と母親が死亡する事故が発生したね。

事故の後、運転手は逮捕されなかったんだ。

また政府の仕事の重役を任されるなど立派な実績があったことから「えらい人だから事故を起こしても逮捕されない」などのうわさがネット上で広がったよ。

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事件や事故が発生しても「すぐに逮捕」ではなく、その時の状況によっても変わるよ。

今回は、運転手が事故で大けがを負い入院して逃亡する恐れがないことや、ドライブレコーダーなどの証拠品を回収し証拠を隠す恐れがないことなどを理由に、事故後も逮捕されなかったんだ。

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しかし「えらい人だから逮捕されなかった」と間違った情報が広がり、しまいには「運転手の息子は安倍首相の秘書！」と書いたフェイク（うそ）・ブログ記事も登場したよ。

また、この記事を現役の国会議員や有名な新聞記者などがツイッターで拡散したことで、情報の混乱に拍車がかかったんだ。

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若い親子が亡くなる痛ましい事故だったからこそ、深く悲しみ、その気持ちを運転手への怒りに変えた人が多かったのかもしれないね。

でも、運転手へ怒りをぶつけたとしても死んだ人が生き返るわけでもなければ、同じような事故を防げるようになるわけではないよね。

デマを広めることは余計な混乱を招き、巻き込まれた人の名誉を傷つける行為だ。

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ネット社会になり、大量のニュースがスピーディーに私たちの元に届くようになったね。

今回のように悲しいニュース、怒りたくなるような事件や事故はこれからもたくさん出てくるだろう。

でも、感情的になるニュースこそ冷静になってきちんと考えていきたいね。

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ネット上にある情報を裏付けもせずに信じてしまうと、うその情報に流されてしまう恐れがあるね。

「怒る」ニュースだからこそ、冷静になって情報を見極めよう。