沖縄尚学は、1999年に県勢初の春の甲子園優勝を成し遂げ、その後2008年に再び選抜を制した強豪校だ。
県民の悲願の優勝旗
それは沖縄県民悲願の瞬間だった。1999年4月、沖尚が水戸商業(茨城)を7―2で下すと、スタンドの観客からウェーブがわき起こった。
沖縄県勢が始めて甲子園に出場してから42年目、優勝旗は春夏通じて始めて沖縄に渡った。沖縄県は沖尚に「県民栄誉賞」を贈るなど県民が湧いた。
当時、エースで投手を務めていたのが比嘉公也監督だ。当時の紙面では「全員野球の勝利だが、比嘉投手の好投がポイントだった」と評している。
2度目の全国制覇
比嘉監督は愛知学院大学に進学後、2006年から母校の監督に。08年には春の選抜を制し、監督としても甲子園優勝を経験した。
同校野球部OBには東浜巨投手(ソフトバンク)がいる。