イカはカモフラージュの天才! 沖縄科学技術大学院大学と子どもたちが交流


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イカの餌やりを目を輝かせて見つめる児童ら=20日、恩納村瀬良垣のマリンサイエンスステーション

 【恩納】沖縄県恩納村と沖縄科学技術大学院大学(OIST)は19~23日、「こどもかがく教室2019」を村瀬良垣のOISTマリンサイエンスステーションなどで開いた。5日間を通して村内在住の小中学生ら延べ約120人が参加した。子どもたちは身近な生き物の生態や実験に目を輝かせ、科学の不思議を体験しながら学んだ。

 20日、マリンサイエンスステーションで開かれた「カモフラージュの天才に会おう」には児童19人が参加した。OISTの物理学生物ユニットで研究する西林孝紘さん(30)が、イカやタコが環境に合わせて体色を変化させる仕組みなどの生態について映像や標本などを使って解説した。

 1グラムで生まれたイカは寿命となる1年で約5千倍の5キロまで成長することや、タコの心臓が三つあることなどを紹介した。

 児童らは西林さんらがサイエンスステーション内で飼育するイカやタコの餌やりも見学し「触腕」を素早く伸ばして餌を引き寄せて食べる様子に「すごい」と歓声を上げた。