ゲームで経営をシミュレーション 那覇商工会議所がIT活用講座


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 那覇商工会議所は27日、沖縄県内事業所を対象に「ITを経営の力とする研修講座」を那覇市久米の那覇商工会議所で開いた。サービス業、建設業、飲食業など幅広い分野から12人が参加した。参加者は会社経営をシミュレーションできるボード型のビジネスゲーム「トータル・オプトゲーム」や、ITコーディネータ協会理事の野村真実氏の講演を通して、ITを活用した経営について学んだ。

 ビジネスゲームはITコーディネータ協会が作成し、県内での活用は今回が初めて。家具製造会社を題材に参加者が営業、物流・在庫、製造・開発、購買の各部門担当者としてバランスの取れた投資を目指す。

 ゲームの中盤にITを導入して、需要予測の早期把握や適切な在庫管理に役立てる。ゲームに参加したシルバーサービス沖縄の川平晃爾取締役経営企画部長は「ITで業務をシステム化することで情報が見やすくなり、業務効率にもつながる」と、ITを活用した際のメリットを語った。

 ITコーディネータ協会理事の安谷屋盛広さんは「県内の中小企業ではITを活用している企業が少ない。うまく活用することで効率を上げ、経営課題の解決につながる」と話した。