沖縄ハム総合食品(読谷村、長濱徳勝社長)が販売する清涼飲料「ギャバミン」がこのほど、機能性表示食品として消費者庁に受理された。主原料である県産青パパイアの乳酸発酵エキスに含まれるアミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」が、一時的なストレス緩和や血圧の低下に機能すると表現できることが認められた。
9月中旬に機能性表示食品を明記したパッケージでリニューアル発売する。
機能性表示食品は国が定めた安全性や有効性など科学的根拠に基づいた基準に従い、事業者の責任で機能性が表示されている保健機能食品の一つ。沖縄ハムは2017年から県のブランド力強化支援プラットフォーム事業を活用し、県健康産業協議会とトロピカルテクノプラスとの連携で機能性表示食品の登録に向けて取り組んできた。
29日、県庁で記者発表した長濱社長は「プラットフォーム事業で機能性表示食品が認められたのはギャバミンが初めてで意義深い」と話した。現在年間で約1万本を販売している。機能性表示食品として発売することで今後は年間3万本の販売を目標に、県外販路の拡大を視野に入れる。
ギャバミンは青パパイアの乳酸発酵エキスともろみ酢を主原料に酢酸発酵させた醸造酢から作られ、08年から販売してきた。同社の特許技術である乳酸発酵でギャバを増量し、1日50ミリリットル飲むことで100ミリグラムのギャバを摂取できる。