仲宗根ペア、1000メートル制す カヌー日本スプリント・カナディアン


社会
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1000メートルカナディアンペアで優勝した仲宗根脩真(左)・松田裕介組 =3日、東京の海の森水上競技場(提供)

 カヌーのSUBARU日本スプリント選手権大会兼2019スプリント・パラ海外派遣選手一次選考会は3日、東京の海の森水上競技場で各種目の1000メートル決勝を行った。カナディアンペアで仲宗根脩真(沖縄水産高―鹿野体育大出―鹿児島県体協)・松田裕介(宮崎県カヌー協会)組が4分16秒545で頂点に立った。宮国志匠(沖縄水産高―大正大)・津田組は4分17秒430で2位だった。

仲宗根、筋力強化が奏功

 東京五輪の出場枠を懸けたアジア大陸出場枠選考会への派遣選手を決める一次選考会で、昨年から筋力増強に重点を置いてきた仲宗根脩真が安田裕介と組んで1000メートルカナディアンペアを制した。「特に下半身を強化し、走力が上がっている。一つのパダリングで進む距離が違う」と成長に手応えを語った。

宮国志匠(提供)

 ただ目指すのは既に派遣選手に選ばれ、東京五輪出場を見据えた勝負を続ける沖縄水産高の先輩、當銘孝仁・大城海輝組だ。「自分はすぐ『東京五輪』と言える状況ではない。2人に勝ち、追い越していかないと」と高みを見据える。

 大陸出場枠選考会の1000メートルカナディアンペアは優勝で派遣選手に決まるかは不明というが「1番を取っていく意味はある」と淡々と勝ちを追う。4日以降に出場する500メートルと200メートルの種目でも、全力でパドルをこぐ。