【糸満】大漁や豊年、家内安全などを願う伝統行事「糸満大綱引」が旧暦8月15日の13日、糸満市の県道256号の糸満ロータリーから白銀堂間で行われた。市内外から約3万人以上(主催者発表)が訪れ、北(ニシ)組(カタ)と南(ヘー)組(カタ)に分かれて大綱を引き合った。「ハーイヤ、ハーイヤ」と30分間熱戦を展開し、4メートル30センチを引いた北組が昨年に続き優勢勝ちした。
市民らは午前8時30分ごろから小綱をまとめ、総重量約10トン、全長約180メートルの大綱を完成させた。通算成績は北組が38勝29敗6引き分けになった。玉城忠行事委員長(63)は「勝敗ではなく、互いの融和と調和を図り、絆を深めるものだ。北組が勝ったので、来年はみんなが世果報な年を迎えるだろう」と話した。
大綱引の前には市民ら約千人による道ズネーもあった。