社会

気が付いたら棚の品がごっそりと…大量万引が頻発 狙われるドラッグストア 店側「プロのよう」

外国人の買い物客でにぎわうドラッグストア=8月、本島中部

 「気が付いたら棚の商品がごっそり、なくなっている」。本島中部にあるドラッグストアの男性店長は、頻発する万引被害をため息交じりに訴える。地元客や観光客でにぎわう商業施設にあるこの店では、8月だけで店頭に並ぶ売れ筋商品を狙った大量万引の被害が3件あり、被害総額は12万円超。店長は「大量万引は増えている。ドラッグストアが狙われている」と苦々しげに漏らす。

 同店は県内に10店舗以上展開する全国チェーン。免税品も並び、客の8~9割が外国人だ。

 店内は多言語が飛び交い、山積みされた商品の間をカートを押す外国人客が行き交う。

 8月中旬、大きなバッグを持った外国人の男2人が来店した。「うろうろして怪しい動きだった。一人に従業員が近づくと、遮断するようにもう一人が割って入って来る。プロみたいに熟練した動きだった」と店長は振り返る。

 従業員が目を離した隙に2人を見失い、その後2人が立っていた棚の商品が大量に持ち去られていたのを発見した。インターネット上では、盗まれた商品と同種の商品が格安で販売されているという。

 店長は組織ぐるみの販売目的の犯行だとみている。「県外の店は万引対策に乗り出している。対策が遅れている沖縄は狙われているのかもしれない」

 同店は8月、従業員の防犯意識の徹底と万引させない環境づくりに取り組むよう系列本部の指示を受けた。高額商品は中身を抜いて空箱を陳列し、バッグや袋を持っている客には買い物かごを勧めるなど万引防止策に取り組む。

 だが、人手が足りない混雑した時間が狙われやすいといい、店長は「監視するにも捕まえて警察を呼ぶにも人手と手間がかかる。放っておくと商品を持っていかれる。店にとって二重苦三重苦だ」と頭を悩ませている。









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