安室奈美恵さんら沖縄出身アーティストに関する展示施設も 宜野湾海浜公園野外劇場建て替え検討 収容4千人→1万人規模に


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 【東京】宜野湾海浜公園(宜野湾市)を全国的な音楽の聖地とすることを目指し、同公園野外劇場の建て替えが検討されていることが27日、分かった。4千人の収容人数を1万人規模にまで拡大することが柱。収容人数を増やすことでアーティストによる全国ツアーを締めくくる場として定着させることを狙う。2022年度の運用開始を目指す。内閣府が同日発表した沖縄振興特定事業推進費の対象で基本構想策定費として宜野湾市に900万円の交付が決まった。

 野外劇場建て替えの詳細は今後詰めるが、現在、客席から見て陸側に面したステージを海浜側に移すことなども検討されているという。

 舞台の背景に海浜が入り込む配置とすることで沖縄らしい演出をする効果がありそうだ。

 音楽ファン同士の交流や海浜公園で最後のライブを開いた歌手の安室奈美恵さんら県出身アーティストにまつわる物事を展示する施設も一体的に整備し、誘客への魅力を高める。

 海浜公園では今月16日、安室さんの引退1年を記念したイベントが行われた。当初5万人動員を目指したが、会場の限界から4万人規模に抑えざるを得なかったという。主催団体は毎年開催する意向があるといい、内閣府は収容拡大に向け迅速に対応する必要があると判断した。

 特定事業推進費の関連では、那覇市の第一牧志公設市場の整備やアーケードの解体費用として3億4千万円の交付も決まった。民間向け補助金では北中城村を日本初のバニラビーンズ生産拠点とすることを目指すソルファコミュニティに2500万円の交付を決めた。