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英ウクライナ 安保協定 30カ国で初、4600億円支援も


英ウクライナ 安保協定 30カ国で初、4600億円支援も キーウで文書に署名した英国のスナク首相(左)とウクライナのゼレンスキー大統領=12日(AP=共同)
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 【ロンドン共同】英国、ウクライナ両政府は12日、安全保障協力に関する2国間協定を締結した。機密情報の共有やサイバー、防衛産業分野での協力を定め、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟まで有効。日本など先進7カ国(G7)を含む約30カ国がウクライナと2国間協定を検討し、実際の締結は英国が初めて。英国は2024年度に25億ポンド(約4600億円)の追加軍事支援も行う。
 ウクライナがNATO加盟を切望する中、協定は加盟までの間、ウクライナの安全保障に協力するもので、スナク英首相はキーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領と共に署名した。各国ではウクライナへの支援疲れが懸念されるが、協力継続で主導的な役割を果たす考えだ。
 ゼレンスキー氏は「前例のない安全保障協定であり、他の支援国との協力においても基礎となる」と強調した。
 スナク氏は「今、支援が揺らげば、プーチン大統領だけでなく、北朝鮮やイランもつけ上がらせることになる」と訴えた。
キーウで文書に署名した英国のスナク首相(左)とウクライナのゼレンスキー大統領=12日(AP=共同)