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ラハイナ県系の 歴史学ぶ講演会 県立図書館、27日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米ハワイ州マウイ島の山火事で被災したラハイナの県系人の歴史を知ってもらおうと、県立図書館は27日にオンライン講演会を開く。ハワイ州立図書館やハワイ沖縄連合会、マウイ沖縄県人会、沖縄ハワイ協会などとつなぎ現在の状況や募金活動も紹介する。10月2日まで同図書館でパネル展も開かれている。

 県立図書館の原裕昭さんによるとマウイ島の中でもラハイナにはかつて大きな沖縄コミュニティーがあり1920年代には700人ほどが住んでいたとされる。戦後はサトウキビ栽培の衰退とともに減っていった。講演会では、沖縄戦に従軍したハワイ県系2世らが沖縄の惨状を伝え、衣類や豚などが届けられた歴史も紹介する。

 講演会は英語、ポルトガル語、スペイン語の同時通訳があり、南米の県系人などにも参加を呼びかける。原さんは「交流の歴史を振り返ることでウチナーンチュネットワークを次の世代につなげたい」と話す。
 午前10時~11時半まで。zoom申し込みはQRコードから。問い合わせは県立図書館、電話098(894)5858。