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関西万博撤退に 「各国判断尊重」 協会幹部、中止否定


関西万博撤退に 「各国判断尊重」 協会幹部、中止否定 記者会見する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長(左)とBIEのケルケンツェス事務局長=15日午後、大阪市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は15日、メキシコなど2カ国の撤退に関し、判断を尊重する考えを示した。大阪市内で記者会見し「国によって事情がある」と述べた。撤退がさらに増えるとの見方は否定。機運醸成への影響もないとした。万博を中止する可能性は「ない」と明言し、同席した国際機関の幹部は延期論を打ち消した。
 参加国を集めて大阪市内で開かれた会議は2日間の日程を終了。協会は海外パビリオンの建設に関する各国の進捗(しんちょく)を確認し、開幕に向けて準備を加速化する方針だ。
 政府は14日、万博に出展を予定していたメキシコ、エストニアから参加辞退の通知があり、いずれも国内の財政事情が理由だと明らかにした。博覧会国際事務局(BIE)のケルケンツェス事務局長は万博に関し「予定通り開幕できると信じている」と表明。一部参加国がパビリオンの自前建設を断念した対応について「重要なのは質やコンテンツだ」と語った。
 協会によると、14日に始まった国際会議には149カ国・地域と6国際機関から500人超が参加した。

記者会見する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長(左)とBIEのケルケンツェス事務局長=15日午後、大阪市