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依存症脱却に仲間の力 沖縄ダルク30周年 当事者ら体験語る


依存症脱却に仲間の力 沖縄ダルク30周年 当事者ら体験語る 創設30周年を迎えた沖縄ダルクについて語る佐藤和哉代表理事=23日、那覇市西の県男女共同参画センターてぃるる
この記事を書いた人 Avatar photo 中村 優希

 薬物依存症などの回復を支援する沖縄ダルク(佐藤和哉代表理事)の創設30周年記念フォーラム「感謝~30年の歩み~」が23日、那覇市西の県男女共同参画センターてぃるるで開かれた。歴代の代表や精神科医など関係者らが参加し、これまでの活動を振り返った。薬物やアルコール、ギャンブル依存症だった当事者らも登壇した。

 自身の体験を語った薬物依存症からの脱却を目指す男性は、10代から大麻を使い始めた。最初はコントロールできると思っていたが、使用頻度は増えていき、次第に知人からお金を借りて薬物を買うようになった。「やめたいと思ったが、助けを求めるのが恥ずかしくて相談できなかった」と当時の心境を振り返った。

 沖縄ダルクに入寮し、薬物が頭をよぎる時には周囲の仲間に助けを求めることで、使用を抑えることができるようになった。男性は「1人になったら使ってしまう。仲間に助けてもらって感謝している」と話した。

 (中村優希)