沖縄でインフルエンザ急増 子ども中心に 学級閉鎖は32件、学年・学校閉鎖も


沖縄でインフルエンザ急増 子ども中心に 学級閉鎖は32件、学年・学校閉鎖も 教室(イメージ)
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 沖縄県は22日、11―17日に県内の定点医療機関から報告のあったインフルエンザ患者が1126人で、定点当たり20・85人(前週比7・42人増)だったと発表した。感染が急速に広がっているため、県は感染対策やワクチン接種を呼び掛けている。

 感染は子ども世代を中心に広がっており、患者は5~9歳が341人と最も多く、10~14歳が257人、1~4歳が153人だった。

 保健所別の定点当たり人数は、医療機関が少ない八重山が65・67人と突出しており、続いて宮古22・75人、那覇市22・67人、中部18・06人、南部17・21人、北部7・20人だった。

 県教育委員会によると、インフルエンザにより10~16日の7日間で学級閉鎖は小学校で18学級、中学校8学級、高校6学級で、計32学級あった。学年閉鎖は小学校2学年、中学校2学年だった。特別支援学校1校で学校閉鎖があった。新型コロナウイルス感染症は小学校2学級、中学1学級、高校1学校で、計4学級あった。

 厚生労働省は22日、全国約5千の定点医療機関から11~17日の1週間に報告されたインフルエンザの新規感染者数が計3万4665人で、1医療機関当たり7・03人だったと発表した。前週比1・57倍と急増し、沖縄を含む7都県で、流行の「注意報」レベルとされる1機関当たり10人を超えた。

 インフルエンザは通常、冬に流行することから9月としては異例の状況となっている。新型コロナ対策でインフルエンザ感染者が減り、多くの人の免疫が低下したことが一因とみられる。

(嘉陽拓也、嘉数陽)