原発で作業中　廃液浴び入院　福島、かっぱ未着用

　東京電力は２６日、福島第１原発で多核種除去設備（ＡＬＰＳ）の配管洗浄中に放射性物質を含む廃液を浴びた協力企業の２０代と４０代の男性作業員が、除染の継続や経過観察のため福島県立医大病院に入院したと発表した。２人とも身体汚染を防ぐ雨がっぱを装着していなかった。
　廃液に含まれる主な放射性物質はストロンチウム９０。２０代男性の外部被ばく線量はベータ線で６・６ミリシーベルトで、線量計に設定していた５ミリシーベルトを上回り現場でアラームが鳴った。４０代男性は１・６ミリシーベルトだった。ガンマ線による２人の被ばくは最大０・１１ミリシーベルトで、２５日の作業で想定していた最大量０・６ミリシーベルトを下回った。