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サシバ飛来調査 1万2729羽 伊良部島で


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 県自然保護課と宮古野鳥の会(仲地邦博会長)は、8日から21日までに宮古島市伊良部島で確認されたサシバの飛来数は合計1万2729羽だったと発表した。1万羽を超えたのは3年ぶり。仲地会長は、今年の調査期間は北風や北東の風の日が多く、天候に恵まれたことが要因としている。
 1973年に始まった飛来数調査は、多いときで5万羽超(82年)が飛来したが、近年では本州の繁殖地で田んぼが減るなど生息地の環境悪化もあり、年々減少。宮古での飛来数が1万羽を下回ることが増え、2006年には、環境省レッドリスト絶滅危惧種2類に指定された。(慶田城七瀬)