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停車の自転車に 自動運転車接触 レベル4初、けがなし


停車の自転車に 自動運転車接触 レベル4初、けがなし 福井県永平寺町で乗客を乗せ運行する「レベル4」の自動運転車両=5月
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 29日午前10時25分ごろ、福井県永平寺町志比の町道で、特定の条件下でシステムが操作する「レベル4」の自動運転による車両が道路脇に停車中の自転車と接触した。乗っていた県内在住の70代の男性4人にけがはなかった。同町では5月から全国で初めてレベル4車両の移動サービスを始めていて、事故は初めて。
 福井署によると、営業運行中の車両が、左脇に止まっていた自転車の後輪に接触。車両を運行する町出資の第三セクターの従業員が約10分後に110番した。自転車に人は乗っていなかった。
 車両は7人乗りで、最高時速12キロで走行。前部に擦り傷があり、同署が事故原因を調べている。
 永平寺町は同日、安全対策が確認できるまで運行を中止すると発表した。町によると、車両は自転車と歩行者の専用道路を決まったルートで走行。車載カメラにより遠隔監視し、障害物があれば自動で検知して停止する。事前の点検でシステムに異常はなかった。