美(ちゅら)ノ海関の新入幕が決まり、県内の相撲関係者からは喜びや激励、幕内での活躍へ期待が広がっている。
幼い頃から指導に携わってきた、叔父で宜野座高校校長の木﨑智久さんは「時間はかかったが、よくここまで来た。十両よりも幕内の方が小さな体形を生かせるのではないか。派手さはないが、安定感がある。15日間の取組で大負けしないことが大事になる」と期待を込める。「みんなから応援してもらえる力士になってほしい」とエールを送る。
共に相撲をしてきた中部農林高教諭の小濱寿さんは「沖縄の相撲界を盛り上げる大きな力となってほしい」と思いを込めた。「気負って緊張することはなく、淡々と相撲をとるタイプ。得意の前みつを引いて勝負し、1場所でも多く務めてほしい」と願った。
美ノ海と同級生の30歳で小中学校、大学で一緒に稽古に励んだ山城将吾さんは「九州場所で気合が入っていたはずだ」と推しはかる。「県内でアマチュア相撲をやっている僕たちは彼の活躍を励みに力を出せている。左前まわしをつかんでからの速攻の強さを生かして勝負してほしい」と思いを託した。
(大城三太)