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局員と事故、対応不満か 埼玉立てこもり 容疑で逮捕の男


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 埼玉県蕨市の蕨郵便局での立てこもり事件で、人質強要処罰法違反の疑いで逮捕された同県戸田市の無職、鈴木常雄容疑者(86)が昨年、同局の職員とバイク同士の物損事故を起こし、その対応に不満があったと説明していることが1日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、「郵便局の人と話したかった。逃げ遅れた人を人質に取った」と供述。立てこもり直前に発砲事件があった戸田市の戸田中央総合病院に通院歴があり、診療に関するトラブルがあったとも説明した。
 立てこもりの際には、事故当時に対応に当たった警察官、郵便局の職員、病院長らへの面会を要求した。
 鈴木容疑者は元暴力団関係者との情報がある。現場からは複数のライターが見つかっており、灯油用の容器などで液体を持参していることから、放火する意図があったとみて成分などを確認する。
 県警は、現場から拳銃や複数の銃弾を押収。医師ら2人が負傷した病院付近の路上と郵便局で薬きょうが二つずつ見つかっており、計4発発砲したとみている。県警は1日、郵便局などを現場検証した。