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島面積1割パネル化 長崎・宇久島 メガソーラー着工へ


島面積1割パネル化 長崎・宇久島 メガソーラー着工へ 長崎県佐世保市宇久島、寺島、五島列島
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 長崎・五島列島の宇久島と寺島で発電事業会社「宇久島みらいエネルギー」(佐世保市)が計画している国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)が来春にも本格着工することが5日、分かった。完成すれば両島(合計約26平方キロメートル)の1割は太陽光パネルに覆われる。地元では景観の悪化の他、木々の大量伐採で土砂崩れの発生を懸念する声が上がる。
 計画には京セラや九電工などが出資し、総投資額は2千億円に上る見通し。宇久島メガソーラー事業のホームページによると、発電能力は約480メガワットで国内最大規模、年間発電量は一般家庭17万3千世帯分に相当すると予測している。
 20年4月から出力4万キロワット以上のメガソーラーには国の環境影響評価(アセスメント)が義務付けられたが、宇久島の事業は既に工事計画の届け出が済まされた後だったために対象外だった。県のアセスは太陽光発電所を対象事業としていないのに加え、切り土や盛り土といった「土地の形質の改変」が30ヘクタール未満で手続きが不要とされ、着工が可能な状況にある。