6日に豊見城市の沖縄空手会館で開かれた第7回沖縄空手道古武道功労賞(琉球新報社主催)の贈呈式。受賞者からは、支えてくれた恩師や友人、家族らへの感謝の言葉が相次いだ。式では緊張した面持ちだったが、続いて開かれた祝賀会では晴れやかな表情に。訪れた160人の関係者は受賞者に花束や祝福の言葉を贈り、空手の殿堂は笑顔と歓声に包まれた。
安里信秀さん(79)は空手会館建設に尽力した思い出を振り返りながら、「生きることは己との闘い。その思いを胸に強く生きていきたい」と万感の様子で受賞を喜んだ。
嘉数嘉昌さん(79)は「空手道に精進し、継続できたのは、多くの関係者の応援や激励があったからだ」と話し、伝統空手のさらなる発展に一層尽くしていく決意を語った。
空手を通じた、国内外での多くの出会いを「財産」だと感謝する島袋春吉さん(68)。「これからも多くの人に伝統空手の良さや奥の深さを伝えたい」と継承発展へ意気込んだ。
新城清秀さん(72)は自身の空手人生を「光陰矢のごとし」と振り返り、「終わりのない鍛錬の日々。まだ未熟だ。なお一層精進していきたい」と言葉に力を込めた。
平良貞行さん(70)は「空手を通し人間として成長する喜びを次世代に伝えたい」と訴え、年齢を問わず取り組める素晴らしさを強調。自身もより研さんに励むことを誓った。
(小波津智也)