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イスラエル軍は ガザ即時停戦を ノーモア沖縄戦の会


イスラエル軍は ガザ即時停戦を ノーモア沖縄戦の会 イスラエルとハマスの戦闘の即時停戦などを求める声明を発表するノーモア沖縄戦命どぅ宝の会のメンバーら=6日、那覇市泉崎の県庁記者クラブ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 イスラエル軍とパレスチナのイスラム組織ハマスの戦闘が続く中、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会は6日、那覇市の県庁記者クラブで会見し、即時停戦と、日本政府による沖縄での戦争準備中止を求める声明を発表した=写真。
 声明では、国際人道法や軍事問題の研究者らの意見を引用して「ガザ地区・イスラエル紛争の即時停戦」や、台湾有事に備えた沖縄へのミサイル配備、自衛隊の訓練を中止するよう求めた。国際人道法では「軍事目標主義」として軍事基地が戦時に攻撃目標となると示されていることに触れ、沖縄の全島要塞(ようさい)化を批判した。声明のスローガン「今日のガザは明日の沖縄」は国際政治学者の豊下楢彦さんが付けた。
 同会共同代表で、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんは「天井のない監獄」と言われるガザの状況と沖縄を重ね合わせ、「どちらも海があり逃げ場がない。われわれに考える隙を与えず物事を進めている」と危機感を示した。
 同じく共同代表で沖縄国際大名誉教授の石原昌家さんは、沖縄戦体験者の聞き取りを続けてきた研究を踏まえ「ニュースで見る(イスラエルとガザの)光景は78年前の沖縄戦そのもの。巨大な土石流が迫るように(沖縄でも)戦争ができる状態になっている」と強調した。 (渡真利優人)