＜訃報＞岩井忠熊さん死去　沖縄戦時、特攻艇搭乗員　101歳

岩井　忠熊氏（いわい・ただくま＝元立命館大副学長、日本史学）4日午後0時35分、急性心不全のため大津市の病院で死去、101歳。熊本県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行った。喪主は長男史彦（ふみひこ）氏。
　京都帝国大（現京都大）在学中に学徒出陣し、爆薬を積んで敵艦に体当たりする特攻艇の搭乗員となった。沖縄・石垣島に向かう輸送船で米軍の攻撃に遭い、海を約3時間漂った末に救助された。生き残りとして講演などで平和の尊さを訴えた。著書に「近代天皇制のイデオロギー」など。