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竜王戦3連覇 「結果残せた」 藤井、一夜明け


竜王戦3連覇 「結果残せた」 藤井、一夜明け 竜王防衛から一夜明け、色紙を披露する藤井聡太竜王=12日午前、北海道小樽市
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 将棋の第36期竜王戦7番勝負で勝利し、3連覇を果たした藤井聡太竜王(21)=名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=は12日、竜王防衛から一夜明けて北海道小樽市で記者会見し「喜びを感じている。結果を残すことができたのは大きい」と述べた。
 色紙に「盤上没我」と書いた藤井竜王。その理由を「盤上に没頭して集中して考える。今シリーズはそういうところもあった。その感覚を大事にしたい」と説明した。
 藤井竜王は10月11日、永瀬拓矢九段(31)を破って王座を奪取し、2017年に過去最多の八大タイトル戦となってから初めて全冠を独占。その後、最初の防衛戦を勝利で飾った。年内のタイトル戦は竜王戦が最後で、年明けは王将戦7番勝負が始まり、棋王戦5番勝負と続いていく。
 来年に向けて「後手番のときにどう戦うか。工夫が求められるので、その辺りの力を高めていければと思う」と話した。
 竜王戦7番勝負は同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎え、対戦成績4勝0敗で勝利。出場した19度のタイトル戦を全て制し、連続獲得棋数で故大山康晴15世名人の最多記録に並んだ。