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祭りでグミ配布 食べた5人搬送 東京、いずれも軽症


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京都小金井市と府中市にまたがる都立武蔵野公園で4日に開催された「武蔵野はらっぱ祭り」で、来場した成人男性が配った「グミ」を食べた10~50代の男女5人が嘔吐(おうと)などの体調不良を訴えて病院に搬送されていたことが15日、警視庁小金井署への取材で分かった。いずれも軽症だった。
 捜査関係者によると、男性は署の任意聴取に「自分も食べていたし、気分が良くなるのでみんなに食べてほしかった」と説明。警視庁が成分鑑定を進め、経緯を調べる。
 東京都などによると、「グミ」は大阪市の会社が製造したもので、袋にHHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)と記載があった。HHCHは、大麻由来の成分のTHC(テトラヒドロカンナビノール)などと構造が似た合成化合物。THCなどと同様に、幻覚や記憶障害などを生じさせる可能性がある。THCは法律で規制されているが、HHCHは現時点で規制されていない。
 主催者側が配布した男性を特定し、警視庁に通報した。