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柿沢氏事務所を捜索 公選法違反容疑 秘書、江東区議らも


柿沢氏事務所を捜索 公選法違反容疑 秘書、江東区議らも 柿沢未途衆院議員
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京地検特捜部は16日、東京都江東区長選を巡る公選法違反事件の関係先として、自民党の柿沢未途衆院議員(52)の江東区にある地元事務所、複数の秘書や区議らの自宅などを一斉に家宅捜索した。柿沢氏は江東区長選の期間中、有料インターネット広告が掲載された事件に関与した責任を取り、10月31日に法務副大臣を辞任。柿沢氏側が区議らに現金を配っていたことも分かり、特捜部は区議らを事情聴取していた。押収した資料を分析し、捜査を進める。
 柿沢氏は江東区を地盤としており4月の区長選では木村弥生前区長(58)=今月15日付で辞職=を支援したとされる。特捜部は、木村氏の陣営関係者の自宅も捜索した。
 関係者によると、木村氏側は柿沢氏の提案を受け、ネット広告の利用を決めたとされる。柿沢氏の秘書が東京・永田町の議員会館の会議室を手配し、広告に使われた動画が撮影されたという。柿沢氏は撮影に立ち会っていないとされ、特捜部は関与の度合いを見極めるとみられる。
 現金配布に関し、柿沢氏は区長選と同時期だった区議選の陣中見舞いで違法性はないとの認識を周囲に示している。取材に応じた複数の区議は同様の説明をしており、特捜部は慎重に調べる。取材などでは配布された金額は1万~20万円。