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研究深化に3氏意欲 沖縄文化協会賞授賞式


研究深化に3氏意欲 沖縄文化協会賞授賞式 受賞した(左から)泉水英計さん、平良妙子さん、上江洲安亨さん=18日、宜野湾市の沖縄国際大学
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 沖縄文化協会(仲原穣会長)は18日、沖縄学の研究者を対象にした第45回沖縄文化協会賞3賞の授賞式を宜野湾市の沖縄国際大で開いた。比嘉春潮賞の泉水英計(せんすいひでかず)神奈川大教授(58)、仲原善忠賞の平良妙子琉球大准教授(47)、金城朝永賞の上江洲安亨(やすゆき)沖縄美ら島財団首里城事業課副参事(54)に賞状などが贈られた。
 近現代沖縄の人類学的研究が評価された泉水さんは「沖縄で知り合った方々にさまざまなことを教えていただき感謝している。米統治時代の公衆衛生、医療の研究を深めたい」と意欲を示した。
 琉球漢文学を研究する平良さんは「今後も精進したい。学生も琉球漢詩に結構興味を示してくれる。高校の先生方と教材開発で協力しているので、高校教育でも取り入れてもらえたらうれしい」と語った。
 首里王朝文化の美術工芸史研究が評価された上江洲さんは「地道にやってきたことが評価され、ありがたい。古文書と文化財の調査を重ね合わせて考察する研究を続けていきたい」と話した。
 (伊佐尚記)