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第三者委 年内にも設置 宝塚俳優急死 再調査は消極的


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が9月に急死した問題で、歌劇団側が年内にも組織風土改善に向けた第三者委員会を設置することが20日、分かった。内部での聞き取りを基に作成した改革案を第三者委が精査する。歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社阪急阪神ホールディングス(HD)関係者が明らかにした。
 HD関係者は、大学教授やハラスメントの専門家、歌劇団側の事情に精通した人物らを委員に加える可能性を示唆した。遺族側代理人が求めている真相究明の再調査には消極的な見解を示した。
 またHD会長の角和夫氏が俳優の養成機関「宝塚音楽学校」の理事長を近く退任することも判明。後任に12月1日付で歌劇団理事長に就く村上浩爾氏を充てる方針。村上氏が音楽学校と歌劇団の理事長を兼務することで、改革を一体的に進める狙いがある。