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奄美の復帰運動身近に 来月70周年 奄美市で企画展


奄美の復帰運動身近に 来月70周年 奄美市で企画展 奄美博物館に展示されている「日本復帰請願署名録」について説明する喜友名正弥学芸員=11日、鹿児島県奄美市
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 鹿児島県の奄美群島が日本に復帰してから12月25日で70年となるのに合わせ、奄美博物館(奄美市)が米軍統治下での生活や復帰運動の展開を伝える企画展を開いている。同館の喜友名正弥学芸員は「奄美を巡る歴史の流れを踏まえて、復帰運動を理解する機会になれば」と期待した。来年1月7日まで。
 戦前から戦後、米軍政下、復帰運動と復帰後の各時代に関し、社会情勢や主な出来事をパネルで紹介。群島に住む14歳以上の住民99・8%が名を連ねた署名録の原本や、断食祈願をした際に掲げられたのぼり旗など約150点を展示している。
 復帰運動を身近に感じてもらおうと、署名録の複写を手に取って閲覧できるコーナーも設けた。沖縄県出身の喜友名さんの「奄美から19年遅れて復帰した沖縄の現状も知ってほしい」との思いから、沖縄の日本復帰と米軍基地問題に関するパネル展示も設けられている。