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区議ら各20万円受領か 柿沢氏買収容疑 新たに家宅捜索


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京都江東区長選の公選法違反事件で東京地検特捜部は22日、自民党の柿沢未途衆院議員(52)側から現金を受領した複数の区議の自宅などを新たに家宅捜索した。関係者への取材で分かった。返金した区議も含め、少なくとも自民系の5人前後が区長選と同日程だった区議選前に、各20万円を受け取ったとみられることも判明した。柿沢氏による買収容疑で捜査している特捜部は、秘書や区議らへの事情聴取を進め現金の趣旨を調べる。
 特捜部は16日、柿沢氏の地元事務所や一部区議らの関係先を捜索していた。関係者によると、柿沢氏の意向で自民会派の区議に一律20万円を渡すことになり、秘書らに配布を指示したとされる。受領を断った区議もいた。
 区議選は4月、柿沢氏が支援した木村弥生前区長(58)が当選した区長選と同日程で実施された。現金に木村氏の後押しを求める趣旨が含まれていれば、買収に当たる可能性がある。
 22日に捜索された区議の一人はこれまでの取材に対し、区議選前に柿沢氏の秘書から20万円が入った封筒を受け取ったと説明。陣中見舞いだったとし、領収書は出したが、その後、秘書に来てもらい返したとしている。