有料

議員報酬月額4万円増 南城市議会、条例改正可決


議員報酬月額4万円増 南城市議会、条例改正可決 議員報酬を月額4万円増額する条例改正案を賛成多数で可決した南城市議会=24日、南城市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南城】南城市議会(中村直哉議長)は24日、臨時会を開き、議員報酬を月額4万円増額し、期末手当を0・1カ月分引き上げる条例改正案を賛成多数(賛成15、反対3、欠席1)で可決した。南城市の議員報酬改定は7年ぶりで、来年4月から一般議員の月額給与は38万2千円となる。
 4万円増額について市は、県内11市の議員報酬額を比較し、那覇市を除く10市の平均額と県内同規模市の平均額を参考に算定したとした。これまで南城市の議員報酬は宮古島市と並び11市の中で一番低く、今回の増額で9番目となる。
 賛成した平田安則市議は、議員のなり手不足の中で「議員を志す子育て世代の優秀な人材を確保するためにも必要だ」と主張。反対した松田兼弘市議は「物価高騰などの中で市民の理解を得づらい」などと指摘し、議論不足の声も上がった。
 期末手当の額は人事院勧告に準じており、支給率は0・1上がって3・45カ月分となる。他市町村でも同様に引き上げの議案可決の動きがある一方、社会情勢を踏まえて引き上げに賛成しづらいなどとして、慎重な市町村もある。 (上江洲仁美)