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「一刻も早く廃止を」 辺野古前で市民ら訴え


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 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では30日、米軍オスプレイの屋久島沖墜落事故を受け、辺野古新基地建設に抗議する市民から、改めて同機の危険性を訴える声や、事故発生後の会見で防衛省が「不時着水」と主張したことに対する疑問の声が上がった。
 ヘリ基地反対協議会の浦島悦子事務局次長(75)は「(オスプレイが)いつも辺野古や名護の上を飛んでいて感覚がまひしていたが、いつ落ちてくるか分からない恐怖を思い出した」と語った。これまでにも同機の欠陥は指摘されてきたとし、「兵士にとっても住民にとっても危険。一刻も早く廃止してほしい」と強く要望した。
 うるま市から参加した嘉手納爆音訴訟原告団具志川支部の屋宜秀信さん(68)は、防衛省が「不時着水」と主張したことについて「人が亡くなっている。墜落事故ではないか」と指摘。「事故原因を完全に究明するまで飛行停止にすることが(岸田文雄首相の)仕事だ」と話した。
 同日正午ごろ、シュワブゲート前に集まった市民らは「基地建設はやめろ」などとシュプレヒコールを上げ、さらなる基地負担増に反対の声を示した。 
  (金城大樹)