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警部ら9人書類送検 岡崎署留置死 署長巡視せず、減給


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 愛知県警岡崎署の留置場で昨年12月、勾留中の男性=当時(43)=が死亡した事件で、県警は1日、持病があるのに適切な医療を受けさせなかったとする業務上過失致死などの疑いで、署で留置業務を担当していた男性警部ら8人と退職者1人を書類送検した。
 男性が留置場にいる間、一度も巡視をしなかったなどとして、署長の島崎浩志警視正(60)が減給10分の1(3カ月)の懲戒処分を受けたと明らかにした。島崎警視正は同日辞職した。処分者は懲戒の11人を含め計27人に上った。
 記者会見した平松伸二県警警務部長は「被留置者を適切に処遇することは留置施設運営上の基本。不適切な処遇が継続し、尊い命が失われたという重大な結果を生じさせた。亡くなった男性、遺族、県民に深くおわび申し上げる」と謝罪。男性を蹴るような様子も監視カメラ映像に残されており関わったとされる巡査部長を特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検した。