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土地売却違法と提訴へ 馬毛島基地巡り住民ら


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 鹿児島県西之表市の馬毛島で進む自衛隊基地工事で、小中学校跡地など市有地を国に売却する契約や市道の廃止処分は、市長の裁量権逸脱・乱用に当たり違法・不当だとして、市民有志が住民訴訟を鹿児島地裁に起こす方針を固めたことが4日、分かった。20日ごろまでに提訴する。10月に住民監査を請求し、11月24日付で棄却されていた。
 八板俊輔市長は2021年、基地建設計画反対を掲げ市長選で再選。市議会の議決を経て、22年11~12月、市有地売却の契約や市道廃止の処分をした。反対派の市民が公約違反だとして、リコール(解職請求)に向けて署名活動をしたが、必要な数に届かなかった。