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「改革に全力」辞任否定 日大林理事長が混乱謝罪


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 日本大の林真理子理事長は4日、大学本部で記者会見し、アメリカンフットボール部の薬物事件を巡り「対応の混乱について、改めて深くおわびする」と謝罪した。組織の改善計画をまとめ「断固たる決意で実行し、改革に全力を注ぐ」として辞任を否定。同部の廃止方針は理事会が継続審議中で「私の考えはご容赦いただきたい」と述べるにとどめた。林理事長の会見は8月8日以来。
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 日大は11月30日、「強固なムラ社会の意識が大きな原因」と分析し、法務専門知識を持つスタッフらを配置する理事長室を設けるなどの改善計画を文部科学省に提出。廃部方針も明記した。
 会見では益子俊志スポーツ科学部長が、各学部長が議論を重ねて廃部方針を決めたと説明し「(薬物事件は)集団的で常習性が疑われ、大学として部員らの安全への責任が持てないとの結論になった」と話した。
 林理事長は、最終結論を出す時期は未定とし「連帯責任はなくしたいと思っているが、これだけチームメートに迷惑をかける個人がいた場合に別の考え方をしないといけない」とも語った。