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不明2人の捜索続く オスプレイ墜落 海中遺体引き揚げへ


不明2人の捜索続く オスプレイ墜落 海中遺体引き揚げへ 米空軍のCVオスプレイが墜落した現場海域で捜索する海上自衛隊の艦艇=5日午後1時分、鹿児島県・屋久島沖
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故は6日で発生から1週間となった。搭乗員8人のうち6人の死亡が確認され、米軍は海上保安庁、自衛隊と協力して残る行方不明者2人の捜索を続行。4日に海中で胴体部の残骸とともに見つかった搭乗員5人のうち、未収容の3人の引き揚げを急いだ。 (2面に関連)
 事故原因の究明に向けては胴体部の引き揚げが焦点になる。日本の捜査権を制限する日米地位協定により、海保など日本の当局は調べることができない見通しだ。
 屋久島では5日、雨が降り続き、霧で視界不良の中、沖合では海自などの艦船が捜索を継続。自衛隊員が漂着物がないか、海岸線を歩いて回り、確認に当たった。
 木原稔防衛相は5日の閣議後記者会見で「海保や米軍などとも連携し、全力で捜索活動を実施していく」と述べた。
 陸上自衛隊は同系機種のV22オスプレイの飛行を停止。CV22は墜落直前にエンジン部から出火したとの目撃情報があり、運用再開には安全性の証明が課題となる。日本政府は事故後、米側に安全が確認されてから飛行するよう要請した。