嘉手納基地の西側にある、有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)汚染水をためるコンクリート製の「ため池」で、米軍は14日もため池の閉鎖に向けた作業を進めた=写真。一方、県や嘉手納町など地元自治体には、作業の実施について事前に知らされていなかったことも判明した。
日本側に事前に知らされていたかどうかについて、防衛省担当者は「さまざまなやりとりをしているが、中身は答えられない」として回答を避け、作業の詳細は米側に確認中だと述べた。14日午前から午後にかけ、青いビニールシートに覆われた、ため池の周辺で米軍関係者が作業を続けた。横付けした車両からホースのような物がため池につながれており、そばには黒いタンクを積んだ車両もあった。
嘉手納町によると、14日に沖縄防衛局からため池の作業について「現在確認中」との連絡があったという。
(明真南斗、石井恵理菜、慶田城七瀬、知念征尚)
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PFASため池 閉鎖へ向け作業 嘉手納基地、通知なく
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琉球新報朝刊