インフル脳症、子ども2人死亡 基礎疾患なし 沖縄で2010年以来の死亡例 


インフル脳症、子ども2人死亡 基礎疾患なし 沖縄で2010年以来の死亡例  発熱(イメージ)
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 沖縄県は20日、インフルエンザの流行警報が発令されていた10~11月の間に、16歳未満の小児2人が急性脳炎(インフルエンザ脳症)になり亡くなったと発表した。県内4例目と5例目。いずれも基礎疾患はなかった。年齢などの個人情報は非公表。

 県内で同脳症による死者が出たのは2010年1月以来。

 県によると、インフルエンザ脳症は発熱の0~1日にけいれんや意識障害などの神経症状がみられ、数日で死に至る場合があるという。毎年全国で100~300人が発症し、約8~9%が亡くなるという。県内では今年、計10例の急性脳炎が報告されておりそのうち4例がインフルエンザ脳症だった。

 県内では毎年1~2月にインフルエンザの流行のピークを迎える。県は感染対策をはじめ発熱後に意識障害がみられた場合は早期に医療機関を受診するよう呼びかけている。 (嘉陽拓也)