「社会へ貢献する一員に」20歳祝う式典、県内各地で開催 那覇中ではネパールの留学生も参加


「社会へ貢献する一員に」20歳祝う式典、県内各地で開催 那覇中ではネパールの留学生も参加 ネパール人留学生の舞踊が披露された那覇中校区「はたちの記念式典」=7日、那覇市の那覇中学校(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 8日の成人の日を前に県内各地で7日、20歳を祝う式典や集いが開かれた。色とりどりの振り袖やはかま、スーツに身を包んだ20歳の学生や社会人らが旧友との再会を喜び、将来の夢に向け励むことを誓った。能登半島地震の犠牲者へ黙とうもささげられた。

 那覇市では「はたちの記念式典」として市内17の中学校で式典が開催された。那覇中学校(吉村雅也校長)では71期の卒業生約166人のほか、校区内にある尚学院国際ビジネスアカデミーに通う20歳のネパール人留学生約20人も参加した。留学生らは式典で感謝を伝えるスピーチをしたり、ネパールの伝統的舞踊を披露したりした。

 式典代表の新崎永佑さん(20)は「親や先生、友達、支えてくれる方々に感謝の意を示すと同時に、これからの挑戦の日々で一番大切な事は何かを見失わず社会に貢献する一員として成長したい」と述べた。

 ネパールでは18歳から飲酒ができるが、今回の式典のような公的なセレモニーはないという。留学生のダマイ・アンジュさん(20)は「私たち留学生を式典に招待してくれて感謝している。多くの経験を積み、日本社会や祖国の発展に貢献できるようになりたい」とあいさつした。民族衣装をまとい、壇上で踊りを披露したギシング・マンザソさん(20)は「日本でネパール舞踊を踊ることができて誇りを感じる。両親を日本に招き旅行することが目標だ」と笑顔で語った。

 来賓であいさつした山城良嗣市教育長は「これから社会の一員としての自覚を持ち、誰かに信頼される大人になってほしい」と激励した。

(梅田正覚)