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西村氏ら複数回聴取 パー券 特捜部、刑事処分判断へ


西村氏ら複数回聴取 パー券 特捜部、刑事処分判断へ 西村康稔氏
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 自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部が西村康稔前経済産業相ら安倍派幹部を複数回、任意で事情聴取したことが10日、関係者への取材で分かった。西村氏は2021~22年、派内の実務を取り仕切る事務総長を務めた。特捜部は、パーティー券収入の還流に幹部らがどの程度関与したのかを精査し、通常国会召集までに刑事処分を判断する。

 安倍派では22年4月、安倍晋三元首相の意向を受け還流取りやめが決まったが、同7月の安倍氏の死去後、幹部らが協議し撤回された。西村氏は事務総長として一連の経緯に関わっており、他の幹部も含め不正の認識について見極める。

 特捜部は7日、政治資金規正法違反(虚偽記入)の疑いで、18年以降の5年間で計約4800万円の還流を受け、裏金にしたとされる衆院議員池田佳隆容疑者(57)=比例東海、自民除名=を逮捕。裏金が5千万円超とされる大野泰正参院議員(岐阜選挙区)、4千万円超とされる谷川弥一衆院議員(長崎3区)の立件に向けても、詰めの捜査を進めている。

(共同通信)