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座り込まない活動も 芳沢さん 歩道で意思示す


座り込まない活動も 芳沢さん 歩道で意思示す 座り込まない抗議活動で連日参加する芳沢あきこさん=11日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前
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 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、さまざまなスタイルで新基地建設に抗議する人がいる。昨年6月から辺野古に移り住む芳沢あきこさん(73)=宮古島市平良出身=は、警察が座り込む人を排除する前に歩道に移動して抗議の意思を示す。
 1995年の少女乱暴事件以来、大阪府で沖縄の現状を知らせるチラシの配布などをしてきた。「年齢的に街頭に立つのがきつくなり、最後は辺野古で死ぬまで抗議をするために来た」と力を込める。
 芳沢さんは沖縄を象徴する花がさをかぶり、紅型の服を着こなす。大半の人は警察官に排除されるまでゲート前で座り込みを続けるが「抗議で逮捕はされたくはないし、辺野古の問題は世論を喚起しないと解決しない」との思いがある。ゲート前でのシュプレヒコールを終えると歩道に移動し、三線を弾いて歌いながら道行く車にPRする。「長い闘いで県民も諦め、疲れている。でも沖縄の人間として『この現状を受け入れて良いのか』と訴え続けたい。戦争のための基地建設ではなく、能登半島地震の被災地支援など、国民のためにこの膨大な国費を使ってほしい」と願った。 (梅田正覚)