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「暖かく、ホッとした」 能登地震 沖縄県支援で初の短期避難者


「暖かく、ホッとした」 能登地震 沖縄県支援で初の短期避難者 能登半島地震で被災し、来県した女性=26日午後5時35分、那覇空港(大城直也撮影)
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 能登半島地震被災者の短期避難の県内受け入れ支援で、初の利用者が26日、那覇空港に到着した。

 「ホッとしています。暖かくて…」

 午後5時半ごろ、県職員に出迎えられたのは沖縄市出身の団体職員、宮崎志今(しいま)さん(34)。小松空港から日本トランスオーシャン航空(JTA)の直行便で沖縄入りした。
 石川県珠洲市の自宅付近は「みんな倒壊して悲惨な状況」だといい、「水も出ず、避難所でみんなで支え合っているが、怖くてつらかった」と振り返った。
 小学生と中学生の子ども2人を11日から沖縄市の実家に預けている。「テレビも見られなかったが、子どもと穏やかに休んで、これから頑張っていこうねと話をする」と語った。
 28日に子どもたちを連れて石川に戻る予定だが、「このまま石川で生活をしていけるのか、実家のある沖縄に家族で移住するか、家族で悩んでいる」という。
 県防災危機管理課によると、25日時点で14世帯32人の短期避難の申し込みがあり、今後、順次来県する。宮崎さんの子どもたちのように、すでに県内に避難している人も支援対象になる。 (南彰)