有料

「桐島」名乗る男 死亡 連続企業爆破 がんで入院、事件言及


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 1974~75年に起きた連続企業爆破事件の一つに関与したとして、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日午前、入院先の神奈川県鎌倉市の病院で死亡した。捜査関係者への取材で分かった。死因は病死で、関係者によると、死亡確認は午前7時33分。末期の胃がんだった。
 警視庁公安部はDNA型鑑定などで身元の確認を進めている。男が重篤だったため、公安部は入院しているとの情報を得た今月25日以降、短時間の聴取を断続的に実施。その中で男が指名手配容疑の爆破事件について話したことも分かった。本人と確認できれば、容疑者死亡で書類送検する方針。
 桐島容疑者は約49年間逃亡。容疑者本人であれば、長期間にわたる逃亡生活や組織の全容解明は遠のいた。国際手配が続く他の容疑者の追跡にも影響を与えそうだ。